ペットシートの上に人工芝を敷くということ

ケージに使う床材はなかなかに悩まされます。 良い床材かと思いきやアレルギーが出ることもある。まして取り扱いが難しく掃除にひどく時間を取られてしまう床材もある。 そんなとき優秀なのはペットシートである。 そしてこのペットシートを有効活用する方法こそ人工芝なのである。

なぜ人工芝を敷く?

人工芝を敷く理由として一つ大きなものがある。 それはペットシートを掘って中身の吸収体を食べてしまうことを防ぐことにある。 ペットシートを直に敷くことで掘ったりすることがないハリネズミであれば直に置くだけで済むため非常に楽である。 しかし、その96%の個体(当店調べ)が掘り返してしまうのである。それを上から人工芝を敷くことで掘り返すことをできなくなるのである。

人工芝を敷くメリット

人工芝を掘れなくなるというのはもう書くまでもないことでるが、それ以外にも人工芝を敷くことで大きなメリットがある。

常に清潔を保てる

清潔を保つことが容易であるという点である。飼い主各自は毎日掃除をしていることと思います。通常の床材を利用している場合に比べて掃除が格段に楽なのである。そして当然のことではあるが糞尿をほぼすべて撤去することが可能なのだ。 床材の場合はよほど徹底的にやらない限りは糞尿は多少なりとも残ってしまうだろう。 しかし人工芝の場合は替えを用意してあげれば、下のペットシートと人工芝を交換することでそのほぼすべてを撤去できる。 この点において通常の床材をはるかに凌ぐと私は考える。

見栄えが良い

みどり色で見た目がいい。 糞尿もないため特に見た目はよく感じられるところがある。

アレルギーを気にせずに使える

人工芝によってアレルギーを発症することはほとんどない。少なくとも私は知らない。 しかし、人間も人工芝にアレルギーを持つ人がいるということなのでゼロではないかもしれないため注意は必要である。

人工芝を敷くデメリット

それではハリネズミ飼育において人工芝こそ正義なのであろうか。 そうとはいえないのではないだろうか。 床材を敷いて交換する際に多くの人はその一部を残して交換していることだろう。 それはハリネズミの嗅覚が非常に敏感であることに由来している。 ハリネズミは人間のように視覚にすぐれた動物ではない。 そのため匂いをもって餌を探すし、安心感を得るのである。 すべて新しい床材に交換されることで同じケージであっても全く知らない場所のようになってしまうのである。 だからこそ一部の床材を残すことで安心させてあげるのである。 それを人工芝を敷く場合はほぼ無視することになってしまう。 もちろん隠れ家やホイールなどの遊具はそのままであったとしても、床材はケージ内の大部分を占めるものである。この点で人工芝を敷くことはハリネズミにとってあまり喜ばしいことではないといえるだろう。

誤飲してしまうことが稀にある

たまに人工芝に噛みつくハリネズミがいる。 すぐに落ち着いて噛みつくことをやめる子がほとんどではあるが執拗に噛みつく場合は注意が必要である。 噛みついてちぎれてしまうことはめったにないことではあるが、その危険性もないわけではないが心に留めておくといいだろう。  

さいごに

ハリネズミの床材の代わりに人工芝を用いるということを私は肯定も否定もしない。 ハリネズミにとって、いずれが望ましい環境であるのか私にはわからない。   
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