ケージ
ケージは彼ら、ハリネズミにとっては土地のようなものだと考える。 そもそもハリネズミは一般的に200~300mの縄張りをもつといわれている。 そして野生下では木陰や岩陰で多くの時間を過ごしている。 そのことからケージは彼らにとって家というよりは縄張りであると考えられる。 通常飼育するときの推奨されるサイズとして、最低サイズとして30㎝*60㎝が求められる。 これはもちろん最低サイズであるためこれ以上に大きなケージが用意できる場合は、可能な限り大きなサイズのケージか水槽をを用意してあげよう。
床材
彼らの土地に必要なものは床材である。床材に関しては様々な種類のものがある。 飼い始めはもともとの環境をできるだけ引き継ぐために購入元の状況に合わせるといいでしょう。 一般的に針葉樹の床材以外であれば問題がおきることは少ないです。 床材の種類としては木のチップであったり紙の床材があります。 しかしペットシートを床材として利用される場合はペットシートを掘って中身を食べてしまう恐れがあるため食べられないような処置が必要です。
隠れ家
ケージを土地であり縄張りであると表現したが、隠れ家は彼らにとって家であると考えられる。 本来野生の彼らが寝床とするのは岩陰であったり木陰を掘って自分でしっくりくる形にする。 しかし、私たちが飼育する場合、それをそのまま持ってくることはできない。 そのためそれに近い家を用意してあげることが懸命だろう。 それは市販されている隠れ家でもいいし、単に缶のようなものでもいい。 重要なことは彼らが気に入ることである。
水、餌置き場
彼らが生きていく上で最も重要なもののひとつは文句なしで餌と水になるだろう。 餌に関しては飼い始めは購入されるペットショップやブリーダーなど、もともと居た環境で与えていたものを用意してあげよう。 その後成長するに従って彼らの好きなフードを探してあげるのが望ましい。 餌を置く場所として一般的なのは倒れにくいお皿やウォーターボトルである。これらはペット用のものもあるが適していると思われるものがあればそれを用意してあげよう。
ホイール
ホイールは彼らの遊び道具としてもっとも代表的なものである。 200~300mの縄張りがあると書いたようにその中を縦横無尽に走り回る彼らの運動量は計り知れない。 そして生まれてはじめてみたであろうホイールに彼らはなんの疑問も抱かずに乗り、走る。 本能的にホイールに乗ることをインプットされているのだろうか。 しかし、彼らが走り回る主な目的というのは餌を探すことだろう。 餌が用意されたケージ内で走り回る彼らは果たしてなにを求めているのだろうか…
温度計
温度計もほぼ必須である。できれば湿度の表示もあるものを用意してあげるのが望ましい。
まとめ
これらの用品を用意してあげれば飼育することができるでしょう。 しかし、冬の場合はヒーターが必要ですし、夏の場合はクーラーがほぼ必須です。 飼っていくなかで必要なものは増えていきます。 最初は最低限のものを用意してあげて順次増やしていってもいいでしょう。