はじめに
ハリネズミはトイレをする。人は決まったところでやるものだが、ハリネズミにその常識は通用しない。
トイレを躾けることもできない。大概は好き勝手に催したところで実行してしまう。子によっては砂場を設置することで、砂場でやる子もいる。砂地を好んでやる子の割合は今後検証予定である。今回は床材によっておしっこがどのように変化していくかを検証したい。というのも数多の床材があるものの、我々の理解は乏しいである。床材をもっと知りたい。
なぜ床材を敷くのか?
ハリネズミ飼育で床材をなぜ敷く必要があるのか。それはいくつか理由がある。
ケージ内を清潔に保つため
排泄物をよく吸収する床材を使用することでケージ内の環境が悪化するのを防いでくれる。
悪臭を発生しないようにしてくれる
排泄物(特に尿)を吸収して、消臭してくれる床材は多い。
歩行時のクッションになる
直接地面を歩くよりも関節へのダメージを軽減することができる。
寒さへの対策になる
大概は地面に近いところで過ごすため、間に床材が入ることで暖を奪われにくくなる。
より自然に近い環境を与えられる
そもそも野生で過ごすハリネズミは床になにか敷材がある。(当然であるが何もないということはあり得ない)
これはもう使わない手がない。
今回の検証
床材は消臭性能があるものとないものがある。そして水分が残りやすいものとそうでないものがある。水分は残りやすい方が環境の悪化につながりやすいでしょう。なので今回はハリネズミに協力していただき、用意した床材に尿を入れました。ついでに匂いも嗅いでみたい。
その変化を見たいと思う。
結果
床材名 | 重量 | 尿量 | 蒸発量(3時間後) | 蒸発量(24時間後) | 臭い |
---|---|---|---|---|---|
ノンダストフレーク | 27.7g | 5.5g | 2.8g | 5.5g | 臭くない! |
万能消臭チップ | 33.4g | 5.8g | 2.8g | 5.2g | 臭くない! |
コーンリター | 39.5g | 4.9g | 2.7g | 4.9g | 臭くない! |
ヘッジホッグリター | 75.2g | 5.2g | 2.5g | 4.7g | 臭くない! |
温度24℃湿度50%の環境にて実施
見た目
コーンリターが一番目立つ。ヘッジホッグリターが次点。
水分が底に残っていたのは万能消臭チップのみ特にヘッジホッグリターは痕もわからない程よく吸っている
臭い
当たり前だが、最初はどれも臭くない。特にウッドチップ系は素材の匂いがする。木の匂いがする。
なお商品に消臭性能を謳う宣伝文句が書いてあるのは「万能消臭チップ」「コーンリター」の二つである。
その後実際に尿を含んだ状態にした。
しかし、そもそもウッドチップ系統は木の匂いが強く。一回分のおしっこでは明らかな匂いは全く感じない。
他の床材も一回分では臭いというほどのレベルに至ることはなかった。
水分量
ほぼほぼ蒸発してます。
万能消臭チップとヘッジホッグリターがわずかに残すだけでした。なお両者ともに匂いはありませんでした。
おそらく何度か繰り返し吸収と蒸発を繰り返すことで何らかの劣化をして、何らかの作用で臭くなるんだと思います。
終わりに
最初は臭くないけど、こまめに掃除をしよう。